「中古物件購入+リフォーム」の流れと注意点
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【目次】
[1]中古物件購入+リフォームの流れ
[2]物件の探し方
1. 物件探しとリフォームは同じ会社で行うのがベスト
2. 不動産会社にいって相談して予算を決める
3. リフォーム会社を先に選ぶ場合の注意点
4. 「リフォーム済物件」という選択もアリ
[3]中古物件購入+リフォームしたい場合、ローンはどうなる?
[4]まとめ
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近年のリフォーム・リノベーションブームにより「中古物件をリフォームして住みたい!」という方が増えているようです。新築よりも予算を抑えることができて、新築よりも自分の好きな家づくりができる「中古物件購入+リフォーム」という買い方。とても魅力的ですが、物件の選び方、探し方にはいくつか注意点があります。
[1] 中古物件購入+リフォームの流れ
中古物件購入+リフォームで住宅を購入する際の流れは、おおまかにいうと下記の6ステップです。
【step1:資金計画・物件探し・見学】
いくらの家が買えるのか資金計画を立て、物件探し・不動産会社に相談に行きます。不動産会社にリフォーム前提で物件を探したい旨を伝えることも忘れずに。
【step2:現地確認(調査)・リフォームのプラン・見積もり】
物件の現地確認をし、リフォームの計画を立てます。予算オーバーしないよう計画的に進めていきましょう。
【step3:現地確認(調査)・リフォームのプラン・見積もり】
住宅ローンには、事前審査と本審査の二段階の審査があり、事前審査は、申込者に住宅ローンの返済能力があるかを判断します。
【step4:売買契約・決済・引き渡し】
リフォームは物件の引き渡し以降でないとできません。売買契約・決済・引き渡しが完了したら、リフォームへと進みます。
【step5:リフォーム工事請負契約・着工】
リフォームの契約を結び、住宅の設備などの詳細を打ち合わせしながら着工に入ります。
【step6:工事完了・引き渡し】
残代金決済後(引き渡し以降)、物件の所有者は買主(あなた)となり、いよいよ新居へ引っ越しです。
※諸費用とランニングコストを知りたい方はコチラ。
何にいくらかかるの?マイホーム購入時に必要な費用
※中古マンション入居までの流れの詳細を知りたい方はコチラ。
URL添付:中古マンション購入の流れについて徹底解説
中古マンション購入の流れについて徹底解説
[2] 物件の探し方
中古物件購入+リフォームで住宅を購入したいときはどのように物件を探せばよいのでしょうか。まずは不動産会社へ行くべき?それともリフォーム会社?
この項目では、物件の探し方や注意点をご説明します。
1. 物件探しとリフォームは同じ会社で行うのがベスト
従来、中古物件をリフォームする場合は「物件を購入した後にリフォーム会社にリフォームを依頼する」という方法が一般でした。しかし、この方法にはデメリットが3つあります。
1つ目は、窓口が多いので手間がかかること。2つ目は、リフォームの予算が足りなくなってしまうケースが多いこと。3つ目は、住宅ローンとリフォームローンの二重ローンになること。
そんなデメリットをカバーできるのが、物件探しとリフォーム(リノベーション)を同じ会社で行う方法。いわれる「ワンストップ」と呼ばれるサービスです。物件探しとリフォームの窓口を同じにすることで「物件探し」「資金計画・ローン」「リフォーム」という3つの工程を同時にひとつの会社で進めることが出来ます。中古物件を買ってリフォームをしてみたいけど何をしたらいいのか分からない、たくさんの工程をこなす自信がない、という方は窓口を同じ会社にする方法がおすすめです。
2. 不動産会社にいって相談して予算を決める
お住まい探しは、資産計画が何より重要です。「物件購入+リフォーム」を検討しているのであれば、「いくらの家を買っていくらのリフォームができるのか」を自分で資産計画を立てるのは難しいのではないでしょうか。
予算が青天井であるのなら問題はないですが、そんな方はそう多くないでしょう。
では、どうすればいいのかというと、答えは「不動産会社に行くこと」です。
リフォーム会社は、あくまで物件購入後、“リフォームの予算”に合わせて工事をする会社です。一方、不動産会社は家を売るエキスパートですから、住宅ローンはもちろん「物件+リフォーム」での予算・資金計画の相談にもしっかりのってくれます。先述した「ワンストップ」の不動産会社なら、資金計画の相談とあわせて物件探しもできるので無駄がないですね。
3. 不動産会社にいって相談して予算を決める
「どうしてもこのリフォーム会社でお願いしたい」といった強い希望がある場合は、不動産会社選びよりも先にリフォーム会社を選ぶという方法もあります。
その場合は検討物件を一緒に見学してもらい、希望するリフォームが可能なのか、リフォームができる物件なのか、金額はいくらかかるのか教えてもらう流れになるかと思います。最終的にリフォームというゴールがあるので、先にリフォーム費用を知ることができることや、リフォームの説明を聞くことができることはメリットでもあります。しかし、リフォームのこだわりをつめすぎて物件にまわすお金が少なくなるケースが多いため注意が必要です。
4. 「リフォーム済物件」という選択もアリ
リフォームに関して強いこだわりがなければ、「リフォーム済物件」という選択肢もあります。
自分好みにすることはできませんが、近年のリフォーム・リノベーションブームで、お洒落な物件が増えています。何しろプロが設計したリフォーム物件は安心感があります。比較材料として見学しても損はないので、ぜひ選択肢の一つとしてお考えください。
[3] 中古物件購入+リフォームしたい場合、ローンはどうなる?
住宅を購入する場合「住宅ローン」を利用するのが一般的ですが、中古物件購入+リフォームをする場合は、「住宅ローン」を利用して物件を購入し、リフォームは別途「リフォームローン」を利用するといった方法があります。
「住宅ローン」と「リフォームローン」の違い
住宅ローン | リフォームローン | |
金利 | 「変動金利型」「固定金利型」「固定選択金利型」から選択できる。 | 「変動金利型」(年2回金利見直し)が主流。金利が住宅ローンよりも高い。 |
返済期間 | 最長30〜35年 | 6ヵ月〜15年程度 |
審査基準 | 審査期間は長め。完済時年齢、借入時年齢、返済負担率、勤続年数、年収、担保評価、健康状態などをみて審査する。 | 審査基準は住宅ローンと同じだが、審査期間は短めで、通りやすい。 |
リフォームローンは返済期間が住宅ローンと比べて短い上、高金利のため返済額が増えてしまうデメリットがあります。そして、物件購入とリフォームを別々の会社に依頼する場合は、必然的に「住宅ローン」と「リフォームローン」の二重ローンになります。この二重ローンを避けたい場合は、「一体型ローン」を利用するとよいでしょう。
[4] まとめ
通常のお住まい探しとは異なり「中古物件購入+リフォーム」は、やるべきことや注意点が山ほどあります。
だからこそ依頼する会社選びは重要。失敗するリスクを回避するなら、物件探しや資金計画、リフォームまでまとめて行う「ワンストップ」の不動産会社に相談するのがおすすめです。