内覧会から引き渡し日・入居までの流れと予定の立て方
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【目次】
[1]内覧会を終えてから引き渡し日までの流れ
[2]その予定で無理はない?予定の立て方と注意点
1.内覧会~再内覧会まで
2.引渡しから入居まで
[3]引っ越しの段取り
1.引っ越し前にすること
2.引っ越し当日にすること
3.引っ越し後にすること
[4]まとめ
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内覧会を終えたら、あとは引き渡し日を待つだけ。ですが、まだまだやることはたくさんあります。今後の流れを把握して、段取りよく進めていきましょう。この記事では、内覧会を終えてから引き渡し日までの流れや、段取りよく引っ越しの準備を進めるコツなどを紹介します。
[1] 内覧会を終えてから引き渡し日までの流れ
内覧会を終えてから引渡しまでの一般的な流れは、以下の通りです。
1.内覧会
2.補修工事
3.再内覧会(補修箇所の確認)
4.住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)
5.引渡し・残代金の決済
6.入居・引っ越し
内覧会を終えてから引渡しまでの期間は、物件にもよりますが10日間程度であることが多いようです。建売住宅の場合は、内覧会から引渡しまでの期間が短いケースが多いため、住宅ローンの契約はもう少し早いタイミングで行うこともあります。
[2] その予定で無理はない?予定の立て方と注意点
内覧会から入居まで、不動産会社が指定したスケジュールに従う買主が多いようですが、そのスケジュールに無理はありませんか?全体的なスケジュールをしっかり把握して計画的に進めていくことが大切です。
ここでは、内覧会から入居するまでのスケジュールで、買主が注意しておきたい点について説明します。
1.内覧会~再内覧会まで
再内覧会とは、内覧会のときに指摘した補修箇所の確認を行う場です。
内覧会から再内覧会までの期間を詰めすぎてしまうと、工事が間に合わないことがあります。また、工事の手配もおさえられないかもしれません。予定を詰めすぎて雑な工事をされても困りますから、内覧会から再内覧会までの期間は、1週間~10日程はあけておきましょう。
2.引渡しから入居まで
引き渡し日には、残代金の精算(融資実行)、諸費用の精算、不動産登記が行われた上で実施されます。
残代金の精算が行われたら、司法書士が法務局へ行き不動産登記を行います。それと同時に新居の鍵を受け取り、引き渡し完了となります。
引き渡しが完了したら、1日でも早くマイホームに引っ越したい!と思いますよね。現在住んでいる住居が賃貸の場合は、住宅ローンと家賃の2重の支払いになるため、経済的な面でも早く入居したい、というお気持ちは分かります。
しかし、引き渡しから入居までの期間をあまりにも短くしてしまうと、何かひとつの予定が遅れたときに全体のスケジュールに影響が出てしまう可能性があります。たとえば、内覧会で不備が見つかり、場合によっては補修工事に時間を要することもあります。そうなると次の予定がどんどん後ろにずれこんでしまいます。引き渡しから入居まで3日ほどの短期間を予定している方もいらっしゃいますが、ゆとりをもって最低でも1週間~2週間は期間をあけておくことをおすすめします。
[3]引っ越しの段取り
入居の日が決まったら、引っ越しの準備です。引っ越し屋の手配や、必要な手続き、荷造りなどやることはたくさんあります。計画的に進めていきましょう。
1.引っ越し前にすること
余裕がある時期に、余裕を持って手続きや準備を済ませておきましょう。
1~3月の引っ越し前シーズンは希望通りの日時で引っ越しの手配ができない可能性があるので、早めの見積もりを取っておくことをおすすめします。
引っ越し前にすることは主に以下の通りです。
【引越しの3~1ヵ月前】
賃貸契約の解約 |
プロバイダーの解約・契約 |
粗大ゴミの収集の依頼 |
引越し屋に見積もりを依頼 |
荷造り |
新居の家具選び |
【引越しの2~1週間前】
転出届を提出 |
電気・ガス・水道の使用停止の申込み |
ガス会社へ使用開始の申込み |
郵便物を転送依頼 |
お子さんがいらっしゃる場合は、転校の手続きなど |
2.引っ越し当日にすること
いざ、引っ越し。当日はほぼ引っ越しの作業から手を離せないと考えてください。
そのため、新居が遠方で現在の住居には戻って来られない方は、引っ越し当日に電気・ガス・水道の立会いなどの手続きを完了できるように予定を調整しましょう。
【現在の住居(引越し元)ですること】
電気・水道・ガスの使用停止の立会い |
現在の住居の明け渡し |
【新居(引越し先)ですること】
近隣住民への挨拶 |
電気・水道の使用開始 |
ガスの開栓の立会い |
3.引っ越し後にすること
引っ越しを終えて、無事新居に入居してからもやることはたくさんあります。引っ越しの疲れがでてつらいかと思いますが、ゴールはあと少し!先延ばしにせず早めに終わらせましょう。
引っ越し後にすることは、主に以下の通りですが、ここに記載のないものもあります。細かくいえばキリがないですが、役所に出向いて届け出を提出する公的なものから、ネット通販などの住所変更や飼い犬の住所変更など「住所を使用したものは変更の手続きが必要」とお考えください。
転入届・転居届の提出 |
国民年金の住所変更の手続き |
印鑑登録 |
運転免許証の住所変更 |
自動車の住所変更 |
車庫証明の取得申請 |
銀行、クレジットカードなどの住所変更 |
お子さんがいらっしゃる場合は、転入の手続き、児童手当の認定申請など |
[4] まとめ
引き渡しが完了して新居の鍵を渡されたら、ようやく家を買った!という実感が湧いてきた、という方は多いかもしれませんね。
それと同時に1日でも早く新居に引っ越したい!とワクワクする気持ちもあるかと思います。しかし、入居までの流れをスムーズに進めるためには、ある程度ゆとりのあるスケジュールをたてることが大切です。引っ越し前・引っ越し当日・引っ越し後のやらなければならないことを明確にし、あまり予定を詰めすぎないようにしましょう。