住宅ローンの手続きはスケジュールを把握して計画的に!
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【目次】
[1]住宅ローンの手続きは、物件選びと並行して行う
[2]物件の購入申し込み+住宅ローンの事前審査
[3]売買契約+住宅ローンの申し込み・本審査
1.住宅ローン申し込み時に必要なもの
[4]本審査に通ったら…住宅ローン契約完了!
[5]「わけがわからない!」という方は不動産会社に相談しよう
[6]まとめ
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住宅ローンは、申し込んだらすぐにお金を借りられるわけではなく、金融機関から審査を受けることになります。審査や申し込みに必要な書類の中には、役所に行かなければ入手できないものや、売主や仲介してくれる不動産会社に提供してもらう書類などもあります。何がどの流れで必要になるのかをしっかり把握して、計画的に進めていきましょう。
[1] 住宅ローンの手続きは、物件選びと並行して行う
当たり前の話ですが、住宅ローンは家を購入するためのローンなので、購入したい物件が見つかったと同時に住宅ローンの手続きを進めていきます。
何がいつ必要になるのかあらかじめ把握しておき、全体のスケジュールを頭に入れておきましょう。
物件購入の流れは以下の通りです。
[2] 物件の購入申し込み+住宅ローンの事前審査
住宅ローンを利用するには「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2つの審査に通らなければなりません。
購入したい物件が決まったら、まず行われるのが住宅ローンの「事前審査」です。事前審査とは、金融機関が借主の返済能力をチェックすること審査のことで、年収や勤続年数、借入時の年齢、過去の返済履歴(車のローンやクレジットカードなど)から、この人にお金を貸して大丈夫なのか、返済能力に問題はないかを審査します。
事前審査にかかる期間は、3~4営業日ほどです。事前審査を通過したとしても、本審査で落ちてしまうこともあるため、注意が必要です。
1.仮審査の際に必要なもの
必要書類は各金融機関によって異なりますが、多くの場合、下記の書類が必要になります。
住宅ローン借入申込書 |
本人確認書類(運転免許証・健康保険被保険者証・パスポートなど) |
源泉徴収票(前年分) |
現在、借り入れがある場合は、償還予定表や残高証明書 |
物件に関する資料(チラシ・見積り書や間取り図・土地の公図など) |
[3] 売買契約+住宅ローンの申し込み・本審査
事前審査に通り、物件の売買契約となったら、いよいよ住宅ローンの本審査に進みます。
本審査とは、保証会社による調査です(保証会社は、金融機関から保証料を預かり、万が一、住宅ローン返済が滞った場合に金融機関に住宅ローンの残額を支払います)。
事前審査のときよりも印鑑証明や住民票の写しなど、役所に行って手に入れなければならない書類が多いため、事前にしっかり確認をして、書類不備で仕切り直しということがないように注意しましょう。
なお、事前審査の項目でも触れましたが、事前審査に通っても本審査で落ちてしまう可能性もあります。本審査における基準は、金融機関によって異なりますが、重視される点は下記のとおりです。
◎ローンの完済時の年齢(80歳未満であること)
◎勤続年数
◎返済負担率※
◎勤務先の事業内容
◎借入希望金額と頭金の金額
◎健康状態
※返済負担率とは、年収(税込み)に対する返済額の割合のことです。「年間返済額÷税込み年収×100」によって算出されます。
1.本審査の際に必要なもの
本審査の際に必要なものは下記のとおりです。一例にすぎませんので、必ず事前に確認しておきましょう。
本人家族全員が記載された住民票 |
本人確認書類(運転免許証・健康保険被保険者証・パスポートなど) |
源泉徴収票(前年分) |
印鑑証明書 |
印鑑証明書に使用した実印 |
物件に関する資料(チラシ・見積り書や間取り図・土地の公図など) |
預金口座通帳など(残高確認のため) |
[4] 本審査に通ったら…住宅ローン契約完了!
本審査が通ったら、無事住宅ローンの契約完了ということになります。
この流れを「金銭消費貸借契約兼抵当権設定契約」と呼び、担保となる購入物件に抵当権の設定をする契約も並行して行われます。必要書類などは金融機関によって異なるため、必ず事前に確認しておきましょう。
[5] 「わけがわからない!」という方は不動産会社に相談しよう
ここまで住宅ローンの段取りについて説明してきましたが、「わけがわからない!」という方は不動産会社に相談するのもおすすめです。
必要書類や段取りについての計画も立ててくれます。やることや必要書類を揃えるのは大変ですが、計画的に進めていけばきっと大丈夫。不動産会社でお住まい探しをしながら、住宅ローンの段取りも計画してもらいましょう!
[6] まとめ
マイホーム購入は、まず資金計画から始まりますが、このタイミングで住宅ローンのことも同時に考えておきましょう。
基本的にお住まい探しを検討されているこの期間は、他のローンの借り入れや、転職などは控えておいた方が無難です。審査には勤続年数や年収なども重視されますので、審査が通るか不安な方はまずは不動産会社に相談してみるのも得策です。事前審査を行うまでは何とも言えない部分はありますが、資金計画や審査に通るにはどうすればいいのかなど、アドバイスをしてくれます。不安な方は、このような方法を取ってお住まい探しの一歩を踏み出してくださいね。