注文住宅購入の流れと3つの注意点
——————–【目次】
[1]注文住宅を建てるまでの流れ
[2]注文住宅を建てる際の3つの注意点
1. 1.土地探しは慎重に!でも選び過ぎると決められない
2. 建てたい家のイメージを固めておく
3. 逆算してスケジュールを決めておく
[3]まとめ
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新築一戸建てには大きく分けて建売住宅と注文住宅があります。建売住宅は完成済の住宅を見てから購入となるのが一般的な流れですが、注文住宅は、土地探しからはじまり、入居までかかる期間はおおよそ1年~2年です。
いざ注文住宅を建てようと決心しても何から手を付けたら良いのか分からないという方は多いと思います。そこでこの記事では、注文住宅を購入する際の基礎知識や入居までの流れ、注意点をまとめました。
[1] 注文住宅を建てるまでの流れ
この項目では、注文住宅の入居までの流れについてご説明します。
step1:資金計画を立てる
注文住宅の場合は、希望をいえばいうほど価格があがってしまうので、資金計画の段階で「これだけは絶対にゆずれない!」という部分をピックアップしておきましょう。注文住宅は土地代のほか、建築費、電気やガスなどの工事費、調査費や申請費など建築以外にもいろいろとお金がかかります。まずは現在の収入と貯蓄額を把握し、毎月の返済額はいくらまで支出可能なのか、そのほかの資金はいくら用意できるのかなどの資金計画を立てましょう。
step2:土地を探す
住みたい場所や家のイメージをまとめ、土地探しに入ります。土地探しの手段は、インターネットの不動産情報サイトで物件を探すか、希望エリアの不動産屋に行き、希望条件を伝えて探してもらう方法が一般的です。見つかるまでの期間は3カ月ほどが目安となりますが、希望条件によっては数年かかる方もいらっしゃいます。
step3:施工会社を決める
施工会社にはハウスメーカー、工務店、設計事務所などがあります。ホームページに掲載されている施工例や住宅展示場、モデルハウスなどを見学して、自分のイメージに近い家を建ててくれる施工会社を決めます。できれば土地探しと同時進行で行うと効率がよいでしょう。
step4:敷地調査と地盤調査を行う
施工会社を決めたら、購入予定の土地に希望の家が建てられるかどうかの敷地調査と地盤調査を行います。敷地調査とは「どのような家が建てられるか」を調べるもの、地盤調査とは「建築の際に必要な地盤の性質があるか」を調べる目的で行われます。
step5:土地の購入と契約
宅地建物取引主任者による「重要事項の説明」を受け、問題がなければいよいよ土地の購入・契約となります。契約の際には手付金(土地代の10%など)の支払いが必要となります。また、手付金以外にも「仲介手数料」「契約印紙代」なども別途必要です。なお、契約後に買主の都合で契約破棄する場合は、手付金は返却されない場合が多いので注意しましょう。
step6:家のプランや設計
間取りや設計などの詳細を打ち合わせします。施工例やイメージに近い写真、資料などを見せるとスムーズに進みます。
step7:建築請負契約・着工
家のプランニングが完了したら施工の請負契約をします。契約を結んだ後、建築主が確認検査機関に建築確認の申請をして確認審査を受け、いよいよ着工に入ります。(建築確認の交付を受けなければ着工することはできません)
step8:地鎮祭や上棟式
契約が完了したら、地鎮祭や上棟式、新居の家具選びなどやらなければならないことは多岐にわたります。疲れがでてくる頃なので、無理のないスケジュールを組むようにしましょう。
step9:引き渡し・入居
家が完成し住宅ローンの承認を得られたらいよいよ引渡しですが、その前に「完成立ち合い」(内覧会)があります。施工会社や工事管理者と一緒に建物をチェックし、汚れや損傷がないかなどを確認します。それに加えて、建築基準法に基づいて行われる「完了検査」が行われます。こ検査済証が交付されればほぼ手続きは完了、引き渡し・入居となります。
[2] 注文住宅を建てる際の3つの注意点
注文住宅を建てる際に注意すべきことがいくつかあります。
1. 土地探しは慎重に!でも選び過ぎると決められない
資金計画の次に家探しで最も重要なことは、土地探し。一生その土地で暮らせるのか、通勤や通学は苦にならない距離か、住環境に気になる点はないか、しっかり考えましょう。
しかし、慎重になりすぎてあれもこれもと条件を増やしてしまうと、いつまでも物件を決めることができなくなります。どうしても譲れない点、優先したい条件をいくつか絞り出して探してみましょう。
2. 建てたい家のイメージを固めておく
建てたい家のイメージを決めておくと施工会社との打ち合わせがスムーズに進みます。
こだわる点が多いほど打ち合わせの回数や時間は長くなっていきますので、予算に合わせて優先したい点や妥協できる点も事前に家族としっかり話し合っておきましょう。
3. 逆算してスケジュールを決めておく
一般的に、注文住宅は建売住宅よりも入居まで長い期間かかりますので、おおよそのスケジュールを決めておくことをおすすめします。
例えば「子供の小学校入学前に」などの希望があれば、逆算して土地や施工会社を探す時期などのスケジュールを組みます。施工会社に希望する引き渡し日を伝え、計画的に家づくりを進めることが重要です。
[3] まとめ
注文住宅を建てるには、資金計画や土地探しなど慎重に考えなければならない点が多数ありますが、最優先の条件を保持し、妥協できる点は妥協することも大切です。
そのためには、家族とどんな家を建てたいのかよく話し合い、満足のいく家づくりを進めてください。