《不動産会社を賢く利用する方法》注意点や会話術を教えます!
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【目次】
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「不動産会社ってなんだか敷居が高くて入りにくい」「営業担当からしつこくされそう」と感じている方は多いかもしれません。かく言う私もそのひとり。インターネットでいいなと思う物件を見つけても、せいぜい資料請求止まりで、不動産会社に出向くまではかなりの時間を要しました。しかし、実際行ってみたら抱いていたイメージとは異なる世界がそこにはあったのです。今回は、不動産会社を各社めぐった経験から学んだ「不動産会社を賢く利用する方法」をお教えします。
[1] 不動産会社に訪問する際の注意点
気になる物件を見つけたら、いざ、勇気を出して不動産会社へ!ここでは、不動産会社に訪問する際の注意点を説明します。
1.訪問するベストなタイミング
不動産会社に訪問するおすすめの時期は、定休日(一般的に水曜日)以外の平日の午前中です。
土日よりも来客が少なく時間に余裕をもって対応してもらえます。さらに、事前予約の際に「物件の希望条件」を伝えておけば、来店時にいくつか資料を用意してもらえるため効率がよいのでおすすめです。
月単位でのベストなタイミングは、中旬~月末です。多くの不動産会社では、売り上げを月末締めで管理しているため、月末に訪問すると熱心に物件を探してもらえる可能性があります。しかし、ノルマ達成のためにしつこい営業をする担当もいるかもしれません。熱心さを利用してうまく物件探しをしてもらいましょう(しつこい営業を避けるコツは後述します)。
2.不動産会社は何社かまわるべき?
不動産を何社もまわるのは、正直非効率です。しかし、対人間ですから、相性の良し悪しはあると思いますので、2社ほどまわって検討するのがベストでしょう。
そして、よく不動産会社の入り口付近に「物件数№1」などの張り紙やのぼりが立っているのを見かけますが、多くの不動産会社は「レインズ」というデータベースで物件管理をしているため、物件数に関しての差はありません。
違いを挙げるとしたら、チェーン店のように展開する大手の不動産会社と地域密着型の小規模の不動産会社です。先述したとおり、扱う物件数はどちらも差はありませんが、地域密着型の場合、大手が持っていない売主から直に委託された物件を持っている場合があります。
住みたいエリアが明確に決まっている場合は地域密着型の不動産会社、幅広いエリアで検討したい場合は大手の不動産会社を選ぶとよいでしょう。
[2]不動産会社での会話術
希望物件を見つけるためには、不動産会社での会話の仕方も重要です。ポイントを説明していきますので、参考にしてみてください。
1.受け答えのポイント
【予算やお金の話は見栄をはらずに話す】
営業担当に物件の希望や予算を聞かれたときのポイントは、見栄をはらずに答えることです。見栄をはって予算を多めに言っても無意味です。頭金はいくら用意できるのか、月々の返済金額はいくらまで出せるのか、正直に伝えましょう。また、営業担当は住宅ローンに詳しい場合が多いので、これを利用しない手はありません。いくらまでの物件なら買えるのか、家を買う際に必要な費用はいくらかかるのかなど、その場で返済シミュレーションしてもらいましょう。その場でよい物件に出会えなくても、後々の物件探しに必ず役立ちますから、相談して損することはありません。
【物件の希望条件は具体的に伝える】
ここに住みたい!という強い希望がなくても、絶対に譲れない条件はあるはずです。たとえば、ペットを飼っているから一戸建てかペット飼育可のマンションがよい、駅から徒歩○分以内がよい、通勤に利用している沿線に家がよいなど、具体的な希望条件と優先順位を伝えると、物件探しはスムーズに進みます。また、紹介された物件が気に入らなかった場合は、はっきりと断り、理由も伝えましょう。次の物件探しがより希望に近いものになります。
【営業担当に物件のデメリットがないか質問する】
物件を紹介されたら、メリットだけではなくデメリットはないのか質問してみましょう。営業担当はさまざまな物件を見てきています。上辺だけではない本音の部分を引き出すためには、このようなストレートな質問を投げかけるのも大切です。
2.しつこい営業マンに当たってしまった!対処法は?
不動産会社に行くことを躊躇する理由として「しつこい営業をされそう」というのがランキング1位だと個人的に思います。
優良な不動産会社なら、希望する連絡手段や、電話をかけてきてよい時間帯を伝えれば従ってくれるはずです。しかし、中には販売ノルマが厳しく、強気な営業をしてくる不動産会社もあるようです。夜中にもかかわらず営業の電話がかかってきた、突然家に訪問されたという話も耳にします。そんな話を聞くとどうしても警戒してしまいますよね。
では、しつこい営業に当たってしまった場合の対処方法を紹介します。
「この物件は間取りがちょっと…」「築年数がちょっと…」などとやんわりと断ると見込みがあると思われて延々と営業が続いてしまいます。また「もう電話しないでください」とお願いしても引き下がらない営業マンもいます。でも、向こうも仕事ですから、必死になるのは当然といえば当然ですよね。買う意思がないのなら、早めに諦めてもらったほうがお互いのためです。
もうその不動産会社と付き合う気がないのなら「他社で買いました」というフレーズが一番効果的です。どこの会社で買ったのか聞かれる可能性がありますが、「それは言えません」と断ればよいのです。見込みがないと分かれば営業はピタッとなくなるでしょう。
[3] まとめ
不動産会社に実際に行ってみて感じたのは、長年抱いていた「ちょっとこわい雰囲気」がなかったこと。
希望物件を熱心に探してくれて、資産計画のアドバイスもしてくれて、意思表示をはっきりすればしつこくされることもなく、もっと早く行けばよかったと思いました。住まい探しの一歩は不動産会社に行くこと!迷われている方はぜひ行ってみてくださいね。